最古の経典カーマ・スートラ 世界の性の歴史をひもとく


カーマ・スートラ驚きの事実!

愛欲について述べられている「カーマ・スートラ」ですが、今まで紹介してきたこととはまったく別の意外なことまで書かれていました。ここでは経典の意外な事実について書いていきます。

怪しい情事

現代の日本では既婚の女性に手を出すのはご法度ですが、なんと本書ではご丁寧に人妻を落とす方法が紹介されています。

具体的な作戦としていくつかを挙げます。
・目が合えばとにかく相手の意識を自分に向けさせる
・彼女との価値観の相違に気付いてもとにかく同感しておく
・仲良くなったら自分が使う香水を相手に預ける
・一定の新密度に達したら人妻と自分の嫁とを親密にさせる
・自分が相手のどんな希望も叶えられることをわからせる

いかがでしょうか。中には納得いくものもあります。 意外にも経典の中では純情な恋愛だけでなく、ちょっと危ない大人の関係に関してもアドバイスが述べられているのですね。

大事な嫁を守れ!

人妻を落とす方法が書かれているにもかかわらず、おもしろいことに逆に自分の妻を守る方法も記述されています。今回は作戦というより、自分の妻を守るために気をつけておくべきことという論点で話が展開されています。

自分は浮気をしておきながら身勝手な話ではありますが、攻めながらも守りたい物もあるもの。以下がしてはならないことの一例です。

・妻が社交界に頻繁に出入りすること
・夫が長期不在にすること
・浪費癖を持っていること
・夫が嫉妬してしまうこと

これは現代の浮気の原因としてどれもあてはまりそうです。国が違うのにここまで考えられているカーマ・スートラは凄まじいものがあります。

古代インドの結婚観

経典の中では結婚の形を8つのパターンに分類し、理想とされるものから犯罪に近いのでは?というものまでが紹介されています。

ちなみに理想とされる「ブラフマン式」は、父が優れた男に娘を与える形式をとったものです。真逆をいく「ピシャーチャ式」は娘を強奪するという、現代の常識では明らかに反則の結婚方法です。これを一つの結婚としてとらえるのも文化の違いでしょうが、他にも6つもの方式が存在していたといいますから、結婚観一つとっても奥深さがうかがえます。

性に関してのみでなく、まさに男女模様を詳細に描ききっている「カーマ・スートラ」。
ここまで壮大な愛の経典は人類史上後にも先にもこれだけではないでしょうか。

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