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神は不倫もゲイも認めていない


神は不倫や男色を禁止したのか!?

旧約聖書はもともとはユダヤ教の聖典です。ユダヤの神が語った言葉や出来事を記したもので、イエス・キリストもこれによって思想のベースをつくったものと考えられます。今では、ユダヤ教だけでなくキリスト教やイスラム教においても聖書・経典として扱われており、それらの宗教を信ずる人たちの間では、ここに書かれた規則や倫理観は守るべき基準となっています。古代ギリシアにおいては男性との性行為は「大人のたしなみ」として、無くてはならないものでしたが、旧約聖書では禁止されています。また、古代中国やインドではセックスを楽しむことが「善」とされていましたが、聖書では自由に楽しむことは認められていません。性に関するこうした考え方の違いは、現代においても国や地域における差につながっています。

一夫多妻はOKだけど、不倫はダメです!

旧約聖書に登場する最初の人物アダムは、イブと恋におち性的な興奮を覚えます。イブに膨らんだ胸があり、それを見てアダムは性的に興奮してしまうのです。ふたりの関係は深い愛の世界のように思われがちですが、実際にはアダムはイブ以外にも妻を持っていました。旧約聖書では、男性が複数の女性を愛することは認められていたのです。アダムとイブの子孫であり、「ユダヤ国民の父」とされているアブラハムにも、妻以外に複数の妻がいます。
ただし、旧約聖書のレビ記では、自分の近親者である妻や親、娘たちとのセックスを禁止するとともに、「隣の妻」との性交も禁止しています。

このことから、男性がたくさんの女性と性的関係を結ぶこと自体は許されるけれども、それは「妻」でなければならないと考えられます。レビ記に記された「隣りの妻」とは、文字通り隣家の奥さんという意味ではなく、人妻という意味でしょう。既に結婚した女性と性的関係を結ぶことはいけないけれど、未婚女性となら構わないということです。男性の不倫を禁止したものではないと考えられます。イスラム圏では今でも一夫多妻が認められていますが、こうした思想に基づくものです。

ゲイは禁止されている!?

男性が男性を精神的に持肉体的にも愛するということは、現代的な行為のように思われることもありますが、実際には紀元前以前の古代からあったことです。ギリシアにおいては男性同士のセックスは公認され推奨されていましたが、旧約聖書では禁止されています。「女とするように男と性交してはいけない」と書かれており、これに基づいて、イスラム圏やユダヤ教徒にはゲイはいないことになっています。男色をすることが神に背くことになるため、たとえ本当はゲイであっても、絶対に打ち明けることはできません。カトリックにおいてもゲイは禁止されていますが、しばしば聖職者が信者の少年と姦通したという事件が起こっています。人間の欲望は神にもっとも近いところにいる人たちをも、罪人にしてしまうのでしょう。

古代ギリシアにおいても旧約聖書においても、女性同士の恋愛はまったく問題になりません。もともとそういうケースがまれであったからなのかもしれませんが、聖書には「女は女を犯してはならない」というような記述は登場しないのです。男性の場合は「挿入」という行為が分かりやすいのに対し、女性同士の場合、どこからが性交なのか分かりにくいからなのかもしれません。

旧約聖書においては、複数の妻をめとることは認めつつ、不倫を禁止しています。また、男性が男性と性交することも禁止しています。

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